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ゲーム系ニ次創作です
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↓意地っ張り筆頭。

 被っていた筈の布団は、いつの間にか掛けた元親の足でどこかに蹴り飛ばされた。
 ……足癖の悪い野郎だぜ……。
 政宗が布団を掴んで引き寄せようとすると、上がった腕の付け根に口づけられた。
「あっ…ん…ばかっ」
 ざらざらとした疱瘡の痕の残る政宗の体の中でも、その辺りは一番掻き毟った場所だ。柔らかい肌は引き攣れたような痕だらけで、政宗は元親にさえそれをあまり晒した事は無かった。
 元親が自分の体に残る痕に何も思わない事は知っていたが、それでもそんな醜い痕を見せるのは嫌だった。
「布団だって言ってんだろ」
 脇の下を舐める元親の舌に、政宗は弾む息で文句を言うが、この男が言う事を聞くわけも無い。
「だーめ…。やっぱり、布団は無しだ」
「んだと、てめぇ……いい加減に…んんっ」
 政宗が腕を振り上げて元親を殴ろうとすると、元親の舌は脇から胸元に滑った。瘡の痕の中に、ほんのりと桃色の政宗の乳首が立っていた。今までにそこへの刺激を受けた事が無かった為に、政宗は乳首が弱かった。乳首だけでは無かった、元親は今までに誰も政宗にした事の無いような事ばかりするのだ。
「折角明るいとこでヤってんだから、俺の別嬪さんを良く見ないと損しちまうだろ?」
 元親は普段は絶対に見られないような、政宗の戸惑ったような顔が可愛くて仕方が無いのだ。
「shit!…悪趣味な野郎だなっ」
 政宗の眦が酒に酔ったように赤くなっていた。
 元親は政宗の思い通りにならない。絶対自分のいいように出来ない男なのだが、……結果は政宗の望んだ事しかしないのだ。今までに政宗が知り合った男とは、元親はまるで違う男だった。
「しょうがねぇだろ、…このお姫様はいつも真っ暗な部屋でしか帯を解いちゃくれねーんだから」
 たまの事だから好きにさせろと言って、元親は政宗の足を肩に担ぎ上げた。
「あっ!…なんてかっこさせやがるっ」
 あまり濃くも無い茂みの中から、筋が浮くほど起ちあがっている自分の物が見え、政宗が顔を逸らした。
「誰が…princessだっ…you fool!」
 悪態を吐く政宗だったが、元親の手が自分を慣らすように動きだすと、顔を背けて唇を噛んだ。
 ……意地っ張りにしたって…どうしても、こうも可愛いもんだか………。ゆっくりと政宗に埋めた指を抜き差ししながら、元親は口許が緩むのを抑えられなかった。可愛い。奥州の竜に向かって、美貌を褒める者は多くあったが、可愛いなどと言う者は少なかった。だが、元親には政宗が可愛らしくて仕方がなかった。
「んんっ…あ…あぁっ!」
 元親に刺し貫かれて、政宗の背が反り返った。削ぎ落したように細い胴が、小刻みに震え縋りつく先を探すように腕が伸ばされる。肩に足を担がれていると、元親にしがみ付く事が出来ない。体を折り曲げられたこの体位が一番深く元親を迎え入れられるのだが、相手の体にしがみ付いていられないのは寂しい。
「あ…あ…あっ…んんっ」
 揺さぶられる喉が勝手に声を上げてしまう。元親に足を下せと言おうとしているのだが、喘ぐ声ばかりで言葉は政宗の口からは出ない。
「ああぁっ」
 宙を掻いていた政宗の手を元親が掴んで引き寄せた。汗に滑る肩の上を滑った政宗の足が落ちて、政宗は元親の膝に抱え上げられたような格好になった。元親も、政宗が深く強くと自分を求めるのと同じように、隙間がどこにもないほどきつく抱き合うのが好きな事も知っていた。
 胡坐を掻いた上に政宗を抱いて、元親が政宗の背を抱き締めると、政宗も元親の首に腕をまわしてしがみ付いた。
 やっと体が安定した事で落ち着いたのか、政宗は大きく息を吐き出すと、
「いてぇっ!」
 元親の肩に噛みついた。
「ちったぁ気が紛れて……すぐに達っちまわないだろ?」
 悪びれもせずに言った政宗の声は、やはり喘ぐ息に弾んでいた。
「誰が早漏だよ」
 元親は政宗に噛みつかれたまま腰を跳ねあげるようにして中を強く抉った。
「ぅ…あ…んんっ」
 堪らない所を突かれて、政宗の口が思わず開いた。
「おいたが出来ねぇように…気ぃ入れてやらねーとな」
 政宗の腰を掴んで、そこばかりを攻める元親がにやりと笑った。
「あ!…あ…や…ぁんっ!んんっ」
 何度も達したような刺激を受けて、政宗は元親の首にしがみ付いたまま声を抑えられなくなった。
 ……死ぬほど気持ちいい…ってのは、こんな時なんだろうな……。喘ぎながらぼんやりと政宗は思った。
「もとちかっ…」
 感じすぎるほど感じる……。快感の上に、まだ快感ばかりがある。体中が溶け合って絡まりあっているような錯覚を覚えながら、政宗は元親の腹に向かって放った。
「く…」
 勢いは無いが長く続く射精の余韻で政宗が元親を締め付ける。うねるように震える政宗に包まれて、元親も政宗の中に果てた。
「あ…中…あ…あぁっ…」
 熱い元親の迸りを受けて、政宗が震えた。
 荒く息を吐きながら、元親は政宗を抱いてその背を撫でた。感じすぎたせいか、声を上げ続けたせいか、政宗が落ち着くまで元親はずっと政宗の背を撫でていた。
 波打っていた筋肉が落ち着いて、息が整ってくると、政宗は顔を上げて元親の顔を覗き込んだ。
「ん?いい男過ぎで見惚れるか?」
 じっと自分を見詰める政宗に、からかうように元親が言うと、
「ああ…goodlooking過ぎて困るくらいだな」
 政宗が唇を寄せた。
「痛ぇ!」
 口づけようと近づいた元親の唇に、政宗が噛みついた。
「何しやがる」
「人にみっともない真似させやがって、これくらいで済んでありがたく思いやがれ」
 口を押さえて転げまわる元親を残して、政宗は襦袢を拾い上げるとそれを羽織って部屋を出て行った。
 一筋縄ではいかない。素直に自分に甘えるだけの政宗であったら、これほど元親が心を奪われる事など無かった筈だ。
 ……ったく…可愛いったらねーな……。
 素直ではないが、可愛らしい。元親はうっすらと血の浮いた自分の肩をそっと撫でた。
 元親にとっては、政宗が政宗であるから愛おしく可愛らしいのだった。
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