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ゲーム系ニ次創作です
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↓以前、他所の掲示板に投稿していたものです。

 夕餉の時から慶次の様子がおかしかった。そわそわと落ち着かず、いつもの三杯飯もなく、ちらりと小十郎を見たかと思うと目を逸らしてしまう。
 床をとって休もうかとしても、慶次、小十郎から離れない。
「……一緒に寝ちゃダメ…?」
 小首を傾げた様は可愛らしいが……小十郎の我慢にも限度がある。
「俺は子守りは苦手なんだよ」
「ちっ!違うよ!………共寝をしようって……誘ってるんだもん………」
 もじもじと身を捩って真っ赤になった慶次、見つめる小十郎の目に俯いた。
「大丈夫だよ……もう、怖いって言わないよ…?」
 慶次も小十郎を焦らしているつもりはないのだ。小十郎に拙い告白をした晩から、もう一月が立とうとしている。珍しく長逗留なのは、小十郎の側にいたいから………。以前とあまり変わった事はなかったが、慶次が甘えかかると、小十郎も腕に抱いて口を吸ってくれた。だが、それ以上には進まない。酔った勢いを借りた事もあったが、途中で泣き出す慶次に、小十郎、無理には出来ない。
「…俺、小十郎さんも気持ち良くしたい……」
 いつも自分だけが果てて、小十郎を置き去りにするのを、慶次もすまなく思っていた。
 小十郎の胸に手を当てていた慶次、『だめ…?』ともう一度聞いて、小十郎の前に跪いた。
「…おい……」
 着物の裾を割って、慶次の鼻先が小十郎の隠し所に触れる。下帯越しに熱い息をかけられて、小十郎も僅かに萌しかけた。
「……熱いね……ここ…」
 頬刷りするように顔を押し付ける慶次の頬も熱い。
 下帯の上から顔を擦り付けられて、小十郎膝を折った。布団の上に座り込んだ小十郎の足の間に丸く蹲った慶次、真っ赤な顔で小十郎の顔を見上げた。
「ちょっとは……気持ちいい……?」
「良くなきゃ、へたり込んだりしねぇよ」
 照れくさいのか、ぶっきら棒に答える小十郎。
「…えへへ……嬉しい……」
 嬉しいとは言っても、恥じらいなのか…やはり怖いのか、小さく震える慶次の手が小十郎の下帯を解いて、緩やかに立ち上がる小十郎の先端に、意を決したように口を付けた。

 猫が水を飲むような音が小さくしている。
 小十郎、眉を寄せて耐えている。慶次の桜色の頭が上下して、鼻から漏れる熱い息にもくすぐられる。
「んむ……ぅふっ……」
 鼻息に何か聞いているような慶次に、小十郎そっと頭に触れた。
「……小十郎さん……俺…ちゃんと出来てる……?」
 慶次が小十郎から口を離し、潤んだ目で見上げた。口一杯に小十郎を頬張っていた為に、慶次の口から漏れた唾液が顎を伝って首筋まで濡らすている。瞼まで赤くなった目許と、ぬらぬらと濡れ光る唇。小十郎の背が強張った。
「…ふあっ!……」
 ぴしゃ、と水音がして、慶次の顔に小十郎の爆ぜた物がかかった。
「……すまねぇ……」
 こちらも上気した頬の小十郎、懐から手拭いを出して慶次の顔を拭った。
「あの……あのね……小十郎さん……あの……良かった……?」
 真剣に聞いて来るのが可愛らしい。
「ああ……すげぇ、よかった」
 慶次の頭を撫でながら、小十郎も照れくさそうに目を細めた。その胸に、ぎゅう、としがみつく慶次。まだ、耳まで真っ赤。
「…俺、頑張るからね……小十郎さんが楽しめるように……いっぱい頑張るよ……」
「ばかヤロー……」
 しがみつく慶次を抱き締める小十郎。
「おめぇは、玩具じゃねぇだろ」
 大切にしたい……小十郎にはそれすらも気恥ずかしくて言えない言葉。
 慶次の精一杯を抱き締めて、潤んだ目許に口付ける。
「いんだよ……このままで……」
 小十郎の声が、小十郎の眼差しが慶次を包む。強がりは判っていると、その目が言う。
「だって……」
「だってじゃねぇ。黙ってろ」
 力一杯抱き締められて、小十郎の胸に埋めた慶次の顔が微笑んだ。

 ……少しづつだけどね……やっぱり、頑張るよ。小十郎さんといつも一緒にいたいんだもん……。
 いいでしょ…?ね、小十郎さん。

 慶次の髪の香りに顔を埋めて……小十郎、子守りもしばらくはいいか、とこちらも綻ぶ口元。
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