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拍手にコメントくださった方、ありがとうございます!!
5/24『だーりんとangelにキュンキュン~』とコメントくださった方*ありがとうございます!慶次は桜の精ですよね~季節に関わりなく桜の花びらを纏ってる慶次だといいなぁって思います。政宗と囲う初心な恋が書いていても楽しくて……よろしかったらまた、お付き合いくださいませねvv
↓本宅で藤の花祭だったのですが、別宅では藤の花で何も書いていなかったので、もう時期は過ぎたのですがマサケイで……
5/24『だーりんとangelにキュンキュン~』とコメントくださった方*ありがとうございます!慶次は桜の精ですよね~季節に関わりなく桜の花びらを纏ってる慶次だといいなぁって思います。政宗と囲う初心な恋が書いていても楽しくて……よろしかったらまた、お付き合いくださいませねvv
↓本宅で藤の花祭だったのですが、別宅では藤の花で何も書いていなかったので、もう時期は過ぎたのですがマサケイで……
「だーりーんん!!」
遠くで慶次が手を振っている。待ち切れないように重箱を抱えて、慶次が先に走り出していた。
今日は政宗が朝から弁当を作って、藤の花を見に来ているのだ。平穏な時でも山城に暮らしている政宗の居城の裏手に大きな藤の木があるのだ。桜の古木に巻きついた藤蔓は、根元近くは大人の腕で抱えるほどの太さになっている。その藤蔓が満開に花を付けて、政宗の城にまで甘い香りをさせているのだ。
「走るなよ」
折角の花見の弁当を揺するなと言う政宗だが、慶次のはしゃいだ様子が可愛らしくて仕方が無い。
「わー…いい匂いするよ」
山道を上がり始めると、もう藤の香が漂ってきた。
慶次立ち止まって、その香を胸に吸い込む。
「sweet smell……」
政宗も山道を登りながら藤の香に目を細める。
「だーりん」
近づいて来る政宗に、慶次が手を差し出した。にっこりと微笑んだ顔は藤の甘い香りに包まれている。その慶次の顔に、政宗の頬も緩んだ。
手を繋いで甘い香りの中を歩く。
藤の香りが強くなるにつけて、慶次の周りでひらひら散る桜の花びらが増えて行く。
「すごいね~……」
桜の古木。
山の中腹にある桜の木が紫色に染まっている。
満開の藤の花房。
初夏の柔らかい風に吹かれて、甘い香りに充たされる。
花の香りに包まれて慶次の足が踊りだす。
振られた袂からひらりと舞い落ちる桜。
花の香に酔った様に舞う慶次はまるで夢の中の天女のようで、政宗の手が慶次の腕を掴んだ。
「慶次……」
腕の中に抱きしめて、その存在を確かめる。
「…だーりんも花の匂いがするよ」
頬を摺り寄せて慶次が安堵した声で言う。
「…sweet sumelling……」
政宗もその頬に唇で触れる。
「くすぐったい……」
慶次が政宗の唇に首を竦ませてクスクスと笑う。その声も、甘い。政宗の耳には心地よく甘い。
ただ身を寄せただけで、これほど幸福な気持ちになれる。政宗が生きて来た中で、初めて囲う優しい時間。
慶次の髪に顔を埋めて、政宗が微笑む。
「だーりん……おべんと…食べていい?」
政宗の思いを知ってか知らずか、慶次はいつでも同じ。自由気侭に流れる雲。
「ああ、腕によりをかけて作ったからな」
天衣無縫、子供のように笑う慶次だが、その胸の内は痛みも悲しみも知っている。慶次にもある瑕を政宗はまだ知らない。だが、こんなにも人を思い労われる慶次が何の痛みも知らずに暮らしてきたとは思えない。
「うまそー!!」
重箱を開けて大喜びの慶次。彩りもよく詰められたご馳走に満面の笑みを浮かべる。
「あっ!玉子甘い?俺、だーりんの玉子焼き好き!」
金色の出汁巻きを摘んで頬張る慶次の隣に座って、政宗の手が慶次の髪を撫でる。
「だーりん…?」
「俺の料理好きか?」
細めた目で聞く政宗に、慶次がにっこり微笑む。
「うん!大好き!」
「俺も、あんたが大好きだよ」
え、と一瞬慶次の目が丸くなって、
「うん。俺もだーりん大好き」
頬を染めて政宗を見詰める。
手を繋げば嬉しくて、目を見詰めれば愛しくて……、口づければ心が震えた。
政宗にとっての初めての可愛らしい恋、可愛らしい恋人。
sweet sweet smelling………
遠くで慶次が手を振っている。待ち切れないように重箱を抱えて、慶次が先に走り出していた。
今日は政宗が朝から弁当を作って、藤の花を見に来ているのだ。平穏な時でも山城に暮らしている政宗の居城の裏手に大きな藤の木があるのだ。桜の古木に巻きついた藤蔓は、根元近くは大人の腕で抱えるほどの太さになっている。その藤蔓が満開に花を付けて、政宗の城にまで甘い香りをさせているのだ。
「走るなよ」
折角の花見の弁当を揺するなと言う政宗だが、慶次のはしゃいだ様子が可愛らしくて仕方が無い。
「わー…いい匂いするよ」
山道を上がり始めると、もう藤の香が漂ってきた。
慶次立ち止まって、その香を胸に吸い込む。
「sweet smell……」
政宗も山道を登りながら藤の香に目を細める。
「だーりん」
近づいて来る政宗に、慶次が手を差し出した。にっこりと微笑んだ顔は藤の甘い香りに包まれている。その慶次の顔に、政宗の頬も緩んだ。
手を繋いで甘い香りの中を歩く。
藤の香りが強くなるにつけて、慶次の周りでひらひら散る桜の花びらが増えて行く。
「すごいね~……」
桜の古木。
山の中腹にある桜の木が紫色に染まっている。
満開の藤の花房。
初夏の柔らかい風に吹かれて、甘い香りに充たされる。
花の香りに包まれて慶次の足が踊りだす。
振られた袂からひらりと舞い落ちる桜。
花の香に酔った様に舞う慶次はまるで夢の中の天女のようで、政宗の手が慶次の腕を掴んだ。
「慶次……」
腕の中に抱きしめて、その存在を確かめる。
「…だーりんも花の匂いがするよ」
頬を摺り寄せて慶次が安堵した声で言う。
「…sweet sumelling……」
政宗もその頬に唇で触れる。
「くすぐったい……」
慶次が政宗の唇に首を竦ませてクスクスと笑う。その声も、甘い。政宗の耳には心地よく甘い。
ただ身を寄せただけで、これほど幸福な気持ちになれる。政宗が生きて来た中で、初めて囲う優しい時間。
慶次の髪に顔を埋めて、政宗が微笑む。
「だーりん……おべんと…食べていい?」
政宗の思いを知ってか知らずか、慶次はいつでも同じ。自由気侭に流れる雲。
「ああ、腕によりをかけて作ったからな」
天衣無縫、子供のように笑う慶次だが、その胸の内は痛みも悲しみも知っている。慶次にもある瑕を政宗はまだ知らない。だが、こんなにも人を思い労われる慶次が何の痛みも知らずに暮らしてきたとは思えない。
「うまそー!!」
重箱を開けて大喜びの慶次。彩りもよく詰められたご馳走に満面の笑みを浮かべる。
「あっ!玉子甘い?俺、だーりんの玉子焼き好き!」
金色の出汁巻きを摘んで頬張る慶次の隣に座って、政宗の手が慶次の髪を撫でる。
「だーりん…?」
「俺の料理好きか?」
細めた目で聞く政宗に、慶次がにっこり微笑む。
「うん!大好き!」
「俺も、あんたが大好きだよ」
え、と一瞬慶次の目が丸くなって、
「うん。俺もだーりん大好き」
頬を染めて政宗を見詰める。
手を繋げば嬉しくて、目を見詰めれば愛しくて……、口づければ心が震えた。
政宗にとっての初めての可愛らしい恋、可愛らしい恋人。
sweet sweet smelling………
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