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ゲーム系ニ次創作です
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拍手ありがとうございます!!

3/17 一条さん→コメントありがとうございます!チカダテは二人とも破廉恥希望です(笑)ゆっきが聞いてたら鼻血で出血多量になりそうな人達だといいです(^^)そうです……HARUコミ行ってみようと思います。無事に辿り着けるか、まだ不安です(^^;)お会いできたら、嬉しいです!!イベントとか行った事が無いので、どんな様子なのかまったくわかってません……orz……中でぐるぐる迷っただけで帰って来ちゃう可能性もありますよね…どきどき……取りあえず、電車に乗り遅れないようには頑張ります(笑)

↓チカダテ、最終回です。
 でも、すぐ次のシリーズを書く予定です(^^;)

 布団の上に横たわった元親の腕を枕に、政宗が小さな欠伸を漏らした。
 汗が引いた身体を寄せあって、ただ怠い身体を横たえている。
「……喉が痛ぇ……」
 政宗が不機嫌そうな声を出した。
「誰も出せって言って無いぜ」
 にやりと笑った元親、政宗の頭を引き寄せて額に唇をあてた。
「…可愛かったけどよ」
「…Don't be foolish!!」
 政宗の肘が元親の脇腹を打った。
「いてっ……なんだよ、あんなに素直だった癖に……」
 起き上がった政宗が元親の頭を殴った。
「誰がだ!…誰が素直だ!」
 馬乗りになって元親を叩いている政宗だが、勿論本気では無い。本気で政宗に殴られていたら、いくら元親でも無事にはいられない。
 笑いながら避けていた元親の頬に暖かい雫が落ちた。
「…政宗……」
「…really?……こんな…こんな小汚ねぇ俺で………」
 政宗の隻眼から、きらきらと元親の顔の上に涙が落ちて来る。
 着物を脱いではいたが、最後まで外す事の出来なかった眼帯を、政宗の手が解いた。
「…こんな……」
 疱瘡の痘痕で飛び出した目を、切り取った……。政宗の声が小さく言った。
「………俺…」
 元親の手が、政宗の頬を挟んだ。
 引寄せられて、元親の唇に右目を塞がれた。
 柔らかく口付ける元親の唇が暖かい。
「……最初に惚れたのは、確かに顔だけどな………そればっかりじゃないんだぜ…?」
 俺をただの面食いと思うなよ……。抱き締めて、政宗の髪の中に元親が言う。
「元親……」
「確かに、あんたは俺好みだけどよ………それだけじゃ、ないんだぜ」
 ざらつく政宗の背中を抱き締めた元親の手が、優しく…ただ優しく撫でている。
「それによ……こいつらは……あんたと一緒に生きて来たんだろ?病も、病の痕も……全部、あんたじゃねぇか」
 瘢痕の一つ一つに触れて、元親の指が慈しむように政宗の傷痕に触れる。
「まだ、チビだったんだろ?……頑張ったな。強ぇよな、あんた」
 元親の首に顔を埋めた政宗、声も無くただ泣いた。病の後に……せっかくの器量を損なってと惜しむ者は多くあった。酷い目にあったと同情する者もあった。小十郎は…ただ、政宗の快愈を喜んでくれたが………こんな風に誉められた事は無かった。
「俺は……しつこいぜ……竜はみずちを眷族に持つんだ。…revengefulだぜ……」
 元親の首筋に顔を埋めていた政宗、その首に噛み付いた。鋭い犬歯に傷つけられて、僅かに血が滲んだ。
「浮気なんかしやがったら……殺してやる……」
「そりゃ、こっちの台詞だろ?飽きたなんて言いやがったら、ただじゃ置かなねぇ」
 悪戯げに笑う元親だが、目は本気。
 一度引いた熱が沸き上がって……政宗が元親に口付ける。
 何一つ隠すものも無く、何にも隔てられずに抱き合う二人。
 元親の腕に抱かれて、吐息を漏らしながら見上げる政宗の瞳。
 ……ああ、畜生……なんて幸せ者だよ、俺………
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