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拍手にコメント下さった方、ありがとうございます!
3/12『チカ様ステキです〜』とコメント下さった方→コメントありがとうございます!チカ、カッコよくしたいです!政宗が不遇から心に負ってしまった瑕……そういうシチュエーション大好きなのです(^^)それを癒してくれる男前も……大好き!チカに大切にされて、政宗の心が癒されるといいなぁと思って書いてます。よろしかったら、続きもおつき合いくださいませねv
↓チカダテです。
チカ…政宗を助けてあげてね………
3/12『チカ様ステキです〜』とコメント下さった方→コメントありがとうございます!チカ、カッコよくしたいです!政宗が不遇から心に負ってしまった瑕……そういうシチュエーション大好きなのです(^^)それを癒してくれる男前も……大好き!チカに大切にされて、政宗の心が癒されるといいなぁと思って書いてます。よろしかったら、続きもおつき合いくださいませねv
↓チカダテです。
チカ…政宗を助けてあげてね………
政宗の暮らすのは戦に備えた山城だ。元親もその城に暮らしている。…だが、政宗が元親の居室を訪れるだけ、元親は政宗の部屋に入る事は許されていない。
艦を見に行って、戻ってからは小十郎に付き添われて自室に戻ってしまった。
雷鳴の中で青褪めた政宗の顔。
元親の胸に痛みを残したその横顔は、今は抱き締めてやる事も出来ない。
「政宗様」
自室で改めて用意された着物に袖を通す政宗に、小十郎諌める声を出した。
いつものように政宗が遊びの相手とした者ならば、小十郎も悩みはしない。だが、元親は政宗の中深くに入り込み過ぎている。……このまま、政宗が本気で元親を愛すようになって……そして、その愛を失う事になったら………。小十郎も何人かそうした者を見ている。政宗が過度に求める愛情に堪えられなくなってしまった者達、政宗のひた隠しにする物を無理に暴いて去って行った者達。小十郎、それらの者達を憎んでさえいる。
「……おまえだったら……良かったんだろうな……」
小十郎を振返った政宗が言った。
「…政宗様……」
「…でも、おまえは俺の右目だ………」
政宗の戒めだった。小十郎に縋ってしまっては、この国を納めて行く事が出来ない。……何よりも、どれほど近くにあっても、自分の目や腕を愛する者はいない。政宗にとって小十郎は肉親と同じ、否、肉親以上に近い自分の分身のようなもの。
小十郎も判っている。一時の慰めに政宗に恋を告げるより、生涯を仕えて尽くす事に生き甲斐を見い出してもいる。
「…wet……こういうのは…苦手だ……」
何度も求めた者を失って来た。元親はそれらの者達とは違う………。だが、政宗の理性が言うのだ、いつも夢中になっている時は、皆そう見えたのだと………。
「I promise……もう、同じ間違いはしない……」
掠れた声が、政宗の胸の痛みを伝えている。
今の状況は、小十郎から見ても元親は政宗に誠実だと思える。閨で手を縛るなどという屈辱的な仕打ちにも文句も言わなくなった。ここに来てはいけないと言われれば、政宗の居室にも入らない。そして、政宗が元親の愛情を計るような事を言い出す前に、政宗の欲しい言葉を与えてもいるのだ。……それだからこそ、気掛かりでもある。そんな元親が政宗の元を去ってしまったら………。小十郎、取り越し苦労と思いたい。だが、小十郎は政宗を損なう事は出来ないのだ。過保護とも思えるような庇護欲で、子供の時から政宗を守って来た。それが、小十郎の誇りでもあるのだ。
……誰にも…もう、政宗様を傷つけさせはしない………小十郎の胸にある誓い。
「……大丈夫だよ……小十郎」
笑った政宗の顔を見て、小十郎胸が苦しくなった。
……この方は…どれほど我慢を重ねなければならないのだ………
夕餉にも姿を現さなかった政宗が気にかかり、元親、小十郎を捕まえて尋ねてみた。
「政宗…具合でも悪くなったのか…?」
自分が連れ出して雨に降られてしまったのだ、それも気になっていた。
「少し疲れていらっしゃるだけだ」
「じゃ…ちょっと、顔見に行っちゃダメかい?」
元親の心配している様子も解る小十郎だが、政宗が自分を戒めるつもりでいる事も知っている。
「今日は早く休むと言っておられたから…明日で良かろう?」
小十郎の言葉は当たり前の事のように聞こえた。だが、元親の胸に不安が湧いた。
艦で見せた政宗の様子の頼りなさが、元親を引き下がらせなかった。
「顔見るだけだから。ちょっとならいいだろ?聞いてくれよ」
これほど気掛かりだと言っても、元親、政宗の言い付けを守って政宗の居室を許可なく訪れようとはしない。
「……わかった……伺って来よう」
小十郎が絆された。元親の軽口に思える物言いと、瞳に宿る光はまったくの別物だった。……この男は、本心から政宗様を案じている………。小十郎も知る光……元親の目にも、政宗と同じ臆病な恋が宿っている。
「……その前に……少し話をしてもいいか?」
元親と話したいと、小十郎の方から言って来る事などなかった。それが元親の不安を煽るが……小十郎が話すのは政宗の事以外にはないはず……、元親黙って頷いた。
……今直行って……抱き締めてやりてぇ…………
艦を見に行って、戻ってからは小十郎に付き添われて自室に戻ってしまった。
雷鳴の中で青褪めた政宗の顔。
元親の胸に痛みを残したその横顔は、今は抱き締めてやる事も出来ない。
「政宗様」
自室で改めて用意された着物に袖を通す政宗に、小十郎諌める声を出した。
いつものように政宗が遊びの相手とした者ならば、小十郎も悩みはしない。だが、元親は政宗の中深くに入り込み過ぎている。……このまま、政宗が本気で元親を愛すようになって……そして、その愛を失う事になったら………。小十郎も何人かそうした者を見ている。政宗が過度に求める愛情に堪えられなくなってしまった者達、政宗のひた隠しにする物を無理に暴いて去って行った者達。小十郎、それらの者達を憎んでさえいる。
「……おまえだったら……良かったんだろうな……」
小十郎を振返った政宗が言った。
「…政宗様……」
「…でも、おまえは俺の右目だ………」
政宗の戒めだった。小十郎に縋ってしまっては、この国を納めて行く事が出来ない。……何よりも、どれほど近くにあっても、自分の目や腕を愛する者はいない。政宗にとって小十郎は肉親と同じ、否、肉親以上に近い自分の分身のようなもの。
小十郎も判っている。一時の慰めに政宗に恋を告げるより、生涯を仕えて尽くす事に生き甲斐を見い出してもいる。
「…wet……こういうのは…苦手だ……」
何度も求めた者を失って来た。元親はそれらの者達とは違う………。だが、政宗の理性が言うのだ、いつも夢中になっている時は、皆そう見えたのだと………。
「I promise……もう、同じ間違いはしない……」
掠れた声が、政宗の胸の痛みを伝えている。
今の状況は、小十郎から見ても元親は政宗に誠実だと思える。閨で手を縛るなどという屈辱的な仕打ちにも文句も言わなくなった。ここに来てはいけないと言われれば、政宗の居室にも入らない。そして、政宗が元親の愛情を計るような事を言い出す前に、政宗の欲しい言葉を与えてもいるのだ。……それだからこそ、気掛かりでもある。そんな元親が政宗の元を去ってしまったら………。小十郎、取り越し苦労と思いたい。だが、小十郎は政宗を損なう事は出来ないのだ。過保護とも思えるような庇護欲で、子供の時から政宗を守って来た。それが、小十郎の誇りでもあるのだ。
……誰にも…もう、政宗様を傷つけさせはしない………小十郎の胸にある誓い。
「……大丈夫だよ……小十郎」
笑った政宗の顔を見て、小十郎胸が苦しくなった。
……この方は…どれほど我慢を重ねなければならないのだ………
夕餉にも姿を現さなかった政宗が気にかかり、元親、小十郎を捕まえて尋ねてみた。
「政宗…具合でも悪くなったのか…?」
自分が連れ出して雨に降られてしまったのだ、それも気になっていた。
「少し疲れていらっしゃるだけだ」
「じゃ…ちょっと、顔見に行っちゃダメかい?」
元親の心配している様子も解る小十郎だが、政宗が自分を戒めるつもりでいる事も知っている。
「今日は早く休むと言っておられたから…明日で良かろう?」
小十郎の言葉は当たり前の事のように聞こえた。だが、元親の胸に不安が湧いた。
艦で見せた政宗の様子の頼りなさが、元親を引き下がらせなかった。
「顔見るだけだから。ちょっとならいいだろ?聞いてくれよ」
これほど気掛かりだと言っても、元親、政宗の言い付けを守って政宗の居室を許可なく訪れようとはしない。
「……わかった……伺って来よう」
小十郎が絆された。元親の軽口に思える物言いと、瞳に宿る光はまったくの別物だった。……この男は、本心から政宗様を案じている………。小十郎も知る光……元親の目にも、政宗と同じ臆病な恋が宿っている。
「……その前に……少し話をしてもいいか?」
元親と話したいと、小十郎の方から言って来る事などなかった。それが元親の不安を煽るが……小十郎が話すのは政宗の事以外にはないはず……、元親黙って頷いた。
……今直行って……抱き締めてやりてぇ…………
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