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ゲーム系ニ次創作です
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↓久しぶりに政宗先生です。
 無双もBASARAも幸村は可哀想かも……

 今日は、自分専用のペントハウスを使えない為か、政宗の目付きが普段にも増して険しい。

 ……いや、場所ではなく、政宗の目の前にいる生徒のせいかも知れない。
「で……三者面談なのに、なんでお前一人なんだ…?」
 うっとりと政宗を見詰める生徒、真田幸村の進路指導の為に今日の放課後は潰れているのだ。
「進路指導などと瑣末な事にお館様を煩わせるわけにはいきません!」
 はきはきとした声、言葉遣いも……やや問題はあるが、教師にタメ口を聞くような事も無い。成績はそこそこだが、身体能力が高くスポーツでの特待も望めば容易いだろう。
「それに……折角の機会なので伊達先生と二人きりの方が……」
 目をキラキラと輝かせ、机に乗り上がるように政宗に迫ってくる。
「……silly……3年の進路指導が瑣末か?」
 鼻息も荒く迫ってくる幸村を資料の束で叩いて、椅子に戻させる。
「今お前らに一番大事なのは、進路だろ?進学にしても就職にしても……」
 溜息を吐く政宗を幸村はただ見詰めているだけだ。
「……気は進まないが……お仕置きだな」
 『お仕置き』の言葉に、幸村の目が輝いた。
「お仕置き!!お仕置きと言うとあれですね!!」
「お……おい…」
 椅子を跳ね飛ばして立ち上がった幸村が、机の上に飛び乗った。
「大丈夫です!今日は朝からじっくり風呂にも入って、パンツも新し」
 机の上でファスナーを下ろそうとした幸村は、政宗の拳でドアまで飛んだ。
「校庭30周。30分で戻って来い!」
「え?」
 二度は言うつもりは無い政宗だ。窓の外に向かって顎をしゃくった。
「Hurry off!!」
 机を蹴られて、幸村が慌てて立ち上がると、政宗が指した窓から外に飛び出した。……ここは2階だ。一応確認の為に政宗が外を見ると、幸村がファスナーを上げながら校庭を走り出していた。政宗が見ているのに気付くと、嬉しそうに手を振っている。
 忌々しげにブラインドを下ろす政宗の背後に、いつの間にか用務員の猿飛が立っていた。
「あ~あ……可愛そうに……伊達の旦那も酷いよね~」
「あの馬鹿はあれでいいんだよ」
 政宗も幸村が普通じゃない執着を自分に持っているのは分かっている。
「なんでよ?……ちょっとはいい目見せてあげればいいのに……」
 首を振る猿飛に向き直った政宗が、手にしていた資料で派手な赤毛を叩いた。
「一度でもそんな事してみろ……毎日押しかけて来るだろーが」
「片倉センセーに殺されちゃう…?」
「あの馬鹿がな」
 振り返った政宗の目がにやりと細められた。
「それに……punishは、嫌がる奴にするから面白いんだよ」
 政宗の壮絶な色香を漂わせる眼差しに、猿飛が後退ろうとしたが作業着の襟を掴まれて引き寄せられてしまった。
「え?……俺…お仕置きされるような事した…?」
 だらだらと汗を垂らして逃げようとする猿飛の足の間に、政宗の膝が割り込んだ。
「うわっ!まずいって!俺が片倉センセーに殺されちゃうよ!」
 大騒ぎで逃げようとするが、政宗の膝は容赦なく猿飛を刺激する。
「……ま…まずいって……」
「あぁん?俺じゃ勃たねーんだろ?……何だよ、コレ」
 見掛けよりもほっそりとした政宗の指になぞられて、猿飛の背筋に言いようの無い掻痒感が走った。
「俺、お仕置きされる覚えないよ~」
 逃げれば逃げられる。猿飛が本気で引き離せば、政宗の手を逃れる事は出来るのだが……なんか、いい匂いすんだよ、この人………
「最近は個人情報とかにうるせぇんだよ。三者面談中の進路指導質に……担任以外が無断で入ってきていいと思ってんのか?」
 間近に寄せられた政宗の顔が、人の悪い笑みを浮かべた。
 目尻をほんのりと期待の色に染めて見上げる目つきも、唇を舐める舌先も……猿飛の方から振り払うのは、もう無理だった。
「……片倉センセーには内緒…?」
「お前が言わなきゃな」
 こんな状態の政宗に逆らうのは、最初から無理だった。
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